リバーシブルカウンター
用途:無人案内カウンター
所在地:秋田空港1F
設計:W/渡部光樹×渡部梨華
施工:伊藤工業
Use:counter of unmanned information desk
Location:Akita airport 1F
design:W / Kouki Watanabe × Rika Watanabe
construction:Ito-Kogyo
秋田空港の1階ロビーに、無人案内所を新設するプロジェクト。
主に人的支援を必要とする障害者を優先的にアシストするための、無人のインフォメーションカウンターである。
この空港から出発する当事者にとって、ここがはじめにアクセスするポイントであり、空港内の情報収集をする起点となる。
カウンター上に設置される端末からは空港スタッフにつながり、そこから先はスタッフによる支援を受けて安全に空港内を移動できる。
立ったまま利用するハイカウンターと、車椅子使用者が利用するローカウンターを一体的に構成している。
また、無人で運用されるため死角がない抜けのある形状とした。
天板のコーナー部分は、ぶつかってケガをしないように角を丸め、そのまま側板と連続する。
傍らには杖を引っ掛けられるくぼみを設けている。
素材は、やさしい手触りのファニチャーリノリウムを採用。
弱視の方がカウンターの段差を認識しやすいように、天板素材の色分けをすることにした。
ひとつなぎの薄い板。その片面を黒色、もう片面を白色とし、ぐるりと回って表裏がひっくり返ることで天板の黒と白が切り替わる、表裏一体のカウンターである。